ようこそ福砂屋へ

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創業

創業寛永元年(1624年)

 福砂屋は1624年、寛永元年の創業。日本が鎖国へと向かっていく激動の時代でした。前年の1623年に徳川家光が三代将軍となり、キリシタンの布教禁止を強化。創業時の寛永元年にはスペイン船の来航を禁止して、スペインとの国交を断絶しています。
 その後1633年(寛永10年)に幕府は第一次鎖国令を出し、3年後の1636年には出島が完成しました。

長崎本店

■ 長崎本店 長崎市船大工町3-1

長崎市刊行『長崎案内』に見る創業のエピソード

明治からの本店の行燈

■ 明治からの本店の行燈

 福砂屋の創業は、1937年(昭和13年)に長崎市から刊行された『長崎案内』でも紹介されています。そこには「315年前の寛永元年に、ポルトガル人よりカステラ製造を伝授。その原名はカストルボルという。カストルとはスペインの州名、ボルは菓子の意味」とあります。カステラのルーツのページでも紹介したように「カストルとはカスティーリャのこと、ボルはボーロ、お菓子のこと」とも書かれています。

屋号「福砂屋」の由来 福は「福州」、砂は「砂糖」か?

福砂屋の供養塔(福済寺)

■ 福砂屋の供養塔(福済寺)
福州の僧がおこした福済寺にある福砂屋の供養塔にも「福」の字が刻まれている
(福砂屋カステラ読本より)

 創業当時、大店(おおだな)と呼ばれる貿易商のほとんどは、今で謂う商社のように、多品目を幅広く扱っていたようです。福砂屋も例にもれず、砂糖、米など、様々な品目を扱っていたと思われます。
 また当時砂糖は、中国、福州が産地で、福州船で長崎に運ばれてきていました。福砂屋は砂糖を扱っていたことから、福州の「福」砂糖の「砂」が、屋号になったのではないかと考えられています。