福砂屋福砂屋

カステラづくりの心

ひとつひとつのカステラは、
熟練した「手わざ」から生まれます。

福砂屋のカステラづくりで、不変を貫くものが「一人一貫主義」。ひとりの職人が、カステラづくりの最後まで責任をもって仕上げていきます。卵の手割にはじまり、白身と黄身に分けて、古来継承の「別立法べつだてほう」により、丹念に白身を泡立てていく。

別立法による白身撹拌

福砂屋のカステラのしっとりとしたおいしさは、この手立ての泡立てのよさから生まれます。ついで、黄身、双目糖ざらめを加え、さらに撹拌かくはん

黄身と双目糖を加える

さらに上白糖、水飴、小麦粉と順次混合撹拌します。季節や天候に合わせても細心に調整し、入念に生地をつくっていきます。

混合撹拌
流し込み

焼き上げてからは、一昼夜熟成させ、さらに甘みとコクを引き出していきます。しっとりとして馥郁ふくいくとした味わいは、ひとえに手わざの冴えにかかっています。福砂屋は、手づくりの伝統を日々に確かめています。

焼きあがり

卵、小麦粉、砂糖、水飴。
カステラは、厳選された四つの素材の調和です。

カステラは、かねてから多くの国々で日常親しまれてきた、いわば食べることの原点といえるような素材で構成されたシンプルなお菓子です。
我が国でもかつての時代から今につづいて、年代を越え、男女の別なく好まれる不変のお菓子として愛されてまいりました。
卵や砂糖が貴重だった頃には、カステラは大切な方の健康を祈って贈る滋養菓子とも言われていましたが、今では運動の際など効率よく栄養補給ができることから各種アスリート達にも用いられています。また、おもてなしに、おもたせにと広くお使い戴いておりますが、それは四つの素材のもつ確かな栄養バランス、豊かな味わいにあずかってのことと思われます。
福砂屋ではカステラ用としての素材を厳選し、究めた手わざによってひとつひとつを手づくりでお届けしております。